ChatGPTの新機能「チャットのロック」とは?無料プランも対象。使い方とPINを忘れたときの注意点【2026年10月】
こんな悩みはありませんか
- 家族と共用のパソコンや、会議で画面を映すときに、ChatGPT の会話履歴を見られたくない
- 仕事や副業の相談を ChatGPT にしているが、履歴に残る内容が気になる
- 「チャットにロックをかけられるようになった」と聞いたが、何ができて何ができないのか分からない
OpenAI は ChatGPT に、選んだ会話を通常の履歴から隠し、4桁の PIN などで開くようにする「ロックしたチャット(Locked chats)」を追加しました。2026年10月20日(米国時間)に提供が始まったと報じられており、OpenAI のヘルプページでは「順次提供中」と案内されています。この記事では、OpenAI の公式ヘルプで確認できた内容をもとに、使い方と、使う前に知っておきたい注意点を整理します。
結論:「見られにくくする」機能で、暗号化や削除の代わりではない
- 共用の画面で履歴を見られたくないなら、ロックが役に立つ。ロックした会話は通常の履歴・ピン留め・検索に出なくなる
- AI の学習に使われたくないなら、ロックではなく「モデルの改善」の設定を確認する。ロックしても学習の設定は変わらない
- 会話を残す必要がないなら、一時チャットを使うほうが合っている
- PIN を忘れて再設定すると、ロックした会話はすべて消える。PIN は忘れないよう安全な場所に控えておく
使える人と環境
OpenAI のヘルプページ(2026年10月29日に確認)によると、対象は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象プラン | Free・Go・Plus・Pro・Business・Enterprise・Edu(ChatGPT for Healthcare は対象外) |
| 使える場所 | Web、iOS・Android アプリ、新しい macOS・Windows 版デスクトップアプリ |
| 提供状況 | 順次提供中。メニューに表示されない場合は、まだ自分のアカウントに届いていない可能性がある |
| 日本での提供 | ヘルプページに地域の記載はなし(未確認)。自分の画面にメニューがあるかで確かめる |
無料プランも対象に含まれているため、追加の費用をかけずに試せます。
使い方の手順
ヘルプページの説明をまとめると、基本の流れは次の3段階です。画面の表示名は英語版ヘルプのもので、日本語の画面では表記が異なる場合があります。
- ロックする:隠したい会話を開き、その会話のメニュー(「•••」)から「Lock chat」を選んで確認する。初めてのときは4桁の PIN を作る
- ロックした会話を開く:「Projects」の中にある「Locked chats」を開き、PIN を入力する。iPhone では Face ID・Touch ID、Android では端末の画面ロックも使える(PIN の代わりではなく、追加の方法)
- ロックを外す:会話を開いて「Unlock chat」を選ぶと、通常の履歴に戻る。一度開いただけでは、ロックは外れない
PIN は OpenAI のアカウントに結び付いていて、同じアカウントでログインしている対応端末で共通です。間違いが続くと、しばらく開けなくなります。
ロックで変わること・変わらないことのチェックリスト
ヘルプページでは、ロックは「会話が表示される場所と開き方を変えるもの」と説明されています。誤解しやすい点を一覧にしました。
| 確認すること | ロックすると |
|---|---|
| 通常の履歴・ピン留め・検索への表示 | 表示されなくなる(検索への反映には時間がかかることがある) |
| エンドツーエンドの暗号化 | されない。別の暗号化された保管場所ができるわけでもない |
| OpenAI 側の保存期間 | 変わらない |
| 学習(モデルの改善)への利用の設定 | 変わらない。設定どおりに扱われる |
| ロック前に ChatGPT が記憶した内容 | 消えない |
| 共有リンク | 削除されない。止めたい場合は別に削除が必要 |
| 画面を開いた人によるコピー | 防げない |
また、一時チャット、アーカイブした会話、グループチャット、共有リンクから作った会話、スケジュール設定のある会話などはロックできません。プロジェクト内の会話をロックすると、プロジェクトから外れ、プロジェクトの指示やファイルが使われなくなる点にも注意が必要です。
一時チャット・学習の設定との使い分け
似た目的の機能として、一時チャットと「モデルの改善」の設定があります。OpenAI の公式記事(2026年5月6日公開)によると、一時チャットは履歴に残らず、記憶(メモリー)を作らず、モデルの改善にも使われません。ただし安全のため30日間保存されたあとに削除されます。また、設定の「データコントロール」で「モデルの改善」をオフにすると、それ以降の会話は履歴には残るものの学習には使われません。
- あとで見返したいが、人に見られたくない → ロック
- その場かぎりの質問で、残す必要がない → 一時チャット
- 学習に使われたくない → 「モデルの改善」をオフにする(ロックや一時チャットとは別に設定する)
注意点
- PIN を忘れて再設定すると、ロックした会話・その中のファイル・ロック中だけに作られた記憶がすべて削除され、OpenAI のサポートでも復元できないとヘルプに明記されています。PIN はパスワード管理の方法と同じように、安全な場所に控えておきましょう
- ロックは暗号化ではありません。仕事の機密情報や個人情報は、ロックするかどうかにかかわらず、入力する前に会社のルールと利用規約を確認してください
- 職場のアカウント(Business・Enterprise など)では、管理者がロックを止めたり、代わりに解除したりすることはできません。一方で、Enterprise・Edu では、ロックした会話もコンプライアンス用の記録に含まれるとされています
- 提供は順次のため、すべての人がすぐに使えるとは限りません。機能や対象は変わることがあるので、公式ヘルプで最新の情報を確認してください
まとめ
ChatGPT の「ロックしたチャット」は、共用の端末や画面共有のときに、会話を人の目から隠すための機能です。無料プランも対象ですが、暗号化や学習の停止の代わりにはならず、PIN を再設定するとロックした会話がすべて消えるという大きな注意点があります。目的に合わせて、一時チャットや「モデルの改善」の設定と組み合わせて使いましょう。
参考にした公式情報
- OpenAI ヘルプセンター「Using locked chats in ChatGPT」 https://help.openai.com/en/articles/20001411-using-locked-chats-in-chatgpt
- OpenAI「How ChatGPT learns about the world while protecting privacy」(2026年5月6日公開) https://openai.com/index/how-chatgpt-protects-privacy/
記載内容は2026年10月29日時点で確認した公式情報にもとづいています。提供開始日(2026年10月20日・米国時間)は報道(TechCrunch)によるもので、OpenAI のヘルプページには提供開始日の記載がありません。